今日は、考えないで感じることのお話。
家族、友人、パートナー、会社の人。
あなた以外の人から何かを言われたとき、何かをしてもらったとき、あなた自身はどんな反応をしていますか。
言われたこと、してもらったことに喜んだり、悲しんだり、寂しく感じたり、
言われたこと、しれもらったことに反射的に反応したり。
私自身、周りの人が何かを言ったり、何かをしてもらったときに、言葉や行動の裏側を常に考える人でした。
家族に「ありがとう」と言われたけど、本当は「まだ足りない」と思われているのかもと考えたり。
パートナーに「次の時は一緒に行こうね。」と言われたけど、本当は「誘いを断るなんてひどい!!」と思われているのかもと考えたり。
上司が「手が空いているから、あの仕事やっておいたよ。」と仕事を片づけておいてくれたけど、本当は「仕事できないヤツ」と思っているのかもと考えたり。
とにかく、人の発言、態度、行動を自分自身で受け取る前に、考える、言葉や態度、行動の裏側を考える人でした。
考える。
一見、思慮深い、落ち着いている、冷静など、私の中では、どちらかと言うと良いイメージを持っていました。
相手の言動に対して、自分が反射的に反応するのではなく、一旦、考える。
考えたうえで、相手の気持ち、考えていること、相手が私に望んでいることを推し量ってから相手に対して答える、行動をする。
相手が差し出してくれたものを、そのまま受け取るのではなく、自分なりの解釈をしてから反応をしていました。
・自分なりの解釈をする。
・相手が差し出してくれたことをそのまま受け取らない。
・自分なりの解釈から、相手の気持ちを推し量ったつもりになって自分が反応する。
私にとって、自分なり、受け取らない、推し量ったつもり、が「人を思いやる対応」だと思い込んでいました。
自分なり、相手を受け取らない、相手を推し量ったつもり。
私の対応の中には「相手」が全くいませんでした。
相手を目の前にはしているけど、私が一人で勝手に独り言をいっているようです。
相手がいて、相手が何を言った、相手が何かをしてくれた。それに対して私が反応する。相手発であっても、私発であっても、それぞれが受け取って、反応することによってコミュニケーションが生まれ、進んでいきます。
コミュニケーションが生まれて、進んでいくためには、まず、相手の言ったこと、してくれたことを私が受け取らないと。
私が相手からの言葉や行動を受け取らず、私の表面だけを撫でて返していたのでは、相手は独り言を言っているようになってしまいます。
相手の独り言では、コミュニケーションは生まれませんし、相手は虚しくなってしまい、やがて、私から離れていってしまいます。
現に、私からたくさんの人が離れて行ったこともあります。
私自身は相手に対して、周りに対して、気を使っているつもりなのに、相手の気持ちになって反応しているつもりなのに、「あなたは何を考えているのかわからない。」と言われてしまう。みんなが離れていってしまう。
このことで随分と悩んだ時期もありました。
私の何が悪いのか。
コミュニケーション能力がないのか、話がつまらないのか、態度が尊大なのか・・・。
自分が情けなくて、恥ずかしくて、たくさん悩みました。
コミュニケーションスキルを学んだり、話題になることを収集したり、とにかく相手の話をよく聞くことに集中したり。
スキルを上げようとして、必死になったこともありました。
スキルの問題ではありませんでした。
私自身の在り方の問題。
相手を受け取る、自分を出す。
これだけだったのです。
「相手を受け取る、自分を出す。」に気が付いてからは、まずは相手の言動を一度、自分の中に受け取って、受け取ったことに反応して、自分の考えもそのまま出すことにしました。
最初は慣れなくて、やり方がわからなくて、ドキドキしたり、しどろもどろになったり、上手くできないこともありました。
ナニゴトもトライ&エラー。やってみなければ、練習しなければ、コツはつかめません。
やっているうちに少しずつ慣れて、相手を受け取り、自分を出せるようになってきました。
できるようになると、周りの反応も変わってきて、以前と全く違うコミュニケーションが生まれてきました。
私はコミュニケーションに苦手意識がありましたが、意識が少しずつ薄らいでいます。
相手を恐れず、自分を信じて、まずは、相手を受け取り、自分を出す。
これからも失敗を恐れずに、続けてみようと思います。
次はどんな変化が起こるのか、楽しみです。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
いつもあなたを応援しています。