今日は他人の反応と自分の在り方のお話。
これまでの私は、「他人からどう思われているのか。」ばかりを気にして生きてきました。
「学校の成績が良いね。」と言われたいから勉強し、
「家のお手伝いをしてえらいね。」と言われたいから手伝いをし、
「良いところにお勤めなのですね。」と言われたいから受験勉強を頑張り、
「素敵なお洋服。とてもお似合いですね。」と言われたいから洋服を買う。
全て、周りからの評価、称賛、自分に対して肯定的な反応など、他人からの承認を得るために自分の行動を決めてきました。
自分の選択に自信がない、自分を信じられない、自分を承認出来ないことからくる行動でした。
自分を高く評価してもらいたい、自分を認めてもらいたい、
自分を誉めてもらいたい、自分を肯定してもらいたい。
自分の考え、行動が正解だと言ってもらいたい。
自分で自分を承認し、自分に自信を持つことが出来ない替わりに、周りからの反応を自分の行動の切っ掛けにしていました。だから、そこには自分からの欲求や希望はほとんどありませんでした。
周りから高評価、称賛、肯定、承認があって初めて自分に自信を持ち、自分を承認することが出来ました。
その結果何が起こったかと言うと、
「自分の発する言葉が全て疑問文」になってしまったのです。
「今日のランチはここでいいと思う?」と日常の簡単なことから始まり、
「どの学校に進学したらいいと思う?」
「どこの会社に就職したらいいと思う?」と
何でもかんでも他人に意見を聞いていました。
意見を聞いてそれを自分の中の参考にするのであれば良いのですが、
いつの間にかそれを自動的に自分の希望とすり替えるようになっていました。
「これを選べば、他人に認めてもらえて、私は嬉しい。」
「これを選べば、他人から誉めてもらえて、私は嬉しい。」
「これを選べば、他人から認めてもらえて、私は嬉しい。」
「これを選べば、他人から羨ましがられて、私は嬉しい。」
このことには、最近、ある人からのアドバイスで自分自身気が付きました。
その人と私が本の感想について話をしていた時のことです。
私は
「過去や未来にとらわれないで、今を一生懸命に生きろってことでいいかな?」
と自分なりの感想を言ったつもりでしたが、
その人から、
「ほら、また、聞いてる。君は何でも人に聞く。」
「何でもそうだけど、自分の思考で自分で決めて、自分で行動できるようになっていくことが大切だよ。」
「人に聞くことも大切だけど、本の感想くらい自分の意見をいいなよ(*^。^*)でないと、そういう人生になっちゃうよ。」と諭されてしまいました。
習慣とは怖いもので、他人の反応ばかり気にしていた私は、無意識のうちに他人からの反応を求める発言ばかりするようになっていました。だから、他人も私に反応しますよね。悪循環の繰り返しです。
思い返すと、自分は子供の頃からずっと、他人の反応を気にすることで自分を保ってきました。
周りに合わせる、周りから浮かない、周りから好かれる、周りから嫌われない。
確かに小さかった頃は、周りの大人たちから愛情を受け取るために、周りの反応を気にして愛されるような行動をとる必要がありました。
幼い子供が周りの大人たちから愛情を受け取れないということは、住むところ、食べるもの、着る衣服を与えられないということに繋がりますから、それは生命の危機を表します。
ですから、小さかった頃は生きるために周りからの反応を気にする必要がありました。それが生きていくための術、自分の身を守る最大の武器ですから。
ですが、もう私たちは大人になったのです。自分ひとりでも生きていける術を身に付けています。
自分で住むところも用意出来ますし、
自分で食べるものを購入することも出来ますし、
自分で着る洋服を選んで購入することも出来ます。
全部自分で出来るのです。
高評価、称賛、肯定、承認という他人からの反応を気にしなければならない理由は何1つありません。
逆に、他人の反応ばかり気にして生きていると、そこに自分が居なくなります。
誰かと話をしていても、そこには私という自分はいない。
確かに私自身はそこにいて、目の前の人と話をしていますが、相手の反応ばかり気にしている何かがいるだけ。結局、そこには本当の繋がりは生まれず、その人はやがて去ってしまいます。
前にこんな記事を書きましたが、私は他人といると疲れてしまい、深い人間関係を築くことが苦手です。
heartwarminglife.hatenablog.com
今になってわかるのですが、私が深い人間関係を構築出来ない原因はここにあると思います。
人間関係を良くしたいと思っていた私は、相手の反応ばかり気にしていました。素の自分を出さず、相手に合わせる、相手から好かれるようにする、相手から嫌われないようにする。そうやってさえいれば、きっと上手くいく。
この考え方や勘繰り、緊張感、私の自信のなさが表面に滲み出て、相手に伝わる。そんな人とは、話をしていてもつまらないし、逆に、相手まで緊張してきてしまいますよね。これでは、コミュニケーションは上手くいかず、結局、人間関係が構築出来ないのです。
自分では良いと思ってやっていたことが、実は、良いことではなかったのです。
そして、このことに気が付いてからは、他人の反応を気にしないようにするためにあることをするようにしました。
そのあることとは、人と一緒にいても「素のままの自分でいること。」です。
最近は、他人の反応を気にしないようになりました。さすがに、「他人のことは関係ない、自分がしたいようにする。」とまでは思いきれませんので、それはやりませんが、それでも、以前に比べればだいぶ他人が気にならなくなりました。
生きていれば自分の周りには、次から次へと他人は現れます。
次から次へと現れる他人に合わせていたら、いつ、自分を発揮出来るのでしょうか。
いつ自分を楽しめば良いのでしょうか。
他人から反応は手放して、自分を楽しみ、自分自身、素のままでいましょう。
素のままの自分でいることが出来れば、自分と他人との関係を楽しめるようになります。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
いつもあなたを応援しています。