「私は何でもよいですから。」
「私はこだわりませんので。どんなものでもかまいません」
「私は特に希望はありません。皆様にお任せします。」
前の私が口ぐせにしていた言葉です。
「あなたのやりたいことは、何?」
「あなた自身はどうなりたいの?」
「あなたが欲しいものは、何?」と聞かれても困ってしまっていました。
私は私自身のことが全然わかりませんでした。
自分がどうしたいのか?何が欲しいのか?何がやりたいのか?
もっと正確に言うと、私は私自身のことがわかっていたのですが、本当に自分が望んでいることを口に出して言えませんでした。
自分の希望や好みを口に出して言ってはいけないと思っていたからです。
「自分の望みを言ったら、自分勝手でわがままな人だと思われる。」
「自分の望みを言って、叶わなかったら恥ずかしい。」
「自分の望みを人に聞かれて、面倒な人だと思われたくない。」
私自身はずっとずっと自分の心からの願いを知っていたのに、願いを口には出さず、無視しているかのように振る舞い続け、自分には望みはない、周りに合わせる、選択を任せると言ってきました。
周りに合わせること、選択を任せることが謙虚な態度であると思っていましたし、謙虚でいればいつか誰かが私の願いをくみ取ってくれて、自然に望みが叶うと考えていました。
振り返ってみれば、ずいぶんと傲慢な考え方です。
自分は「謙虚な人」、「出しゃばらない人」と他人からは思われたい一方で、自分が心の中で思っていることを誰かが引き出してくれて、叶えてくれて、自分は幸せになる。
とても図々しい考え方で、こんな人が自分の周りにいたら私は「嫌な奴」だと思うでしょう。
あなた自身の望みを正確にわかっている人は、あなただけです。当たると評判の占い師でも、高名な心理カウンセラーでも、あなたの心の中をのぞくことはできず、あなたの本当の望みを知ることはできません。
何でもよい、こだわりはない、どんなものでもよい、特に希望はない。自分に遠慮して、周りの人の視線を恐れ、「何でもよい」と繰り返し言っていると、あなたの目の前の現実も、何でもよい、こだわりはない、どんなものでもよい、特に希望はないという、遠慮した現実になっていきます。
あなたはあなただけの願望を持ってよいですし、それはわがままでも自分勝手でもありません。あなた自身が「これちょっと無理かも」、「これは高望みかな・・・。」と思ってしまうような願望でもどんどん持ってよいし、持つべきなのです。
あなたの中に生まれた願望はあなたに相応しいから生まれてくるのです。叶う素質のない願望は元々あなたの中には生まれてきません。あなたに叶えられるからその願望はあなたの目の前に来るのです。
「自分は〇〇をしたいです。」
「自分が叶えたいことは〇〇です。」
自分の願望を自分自身ではっきりと自覚し、自分の望みを叶える覚悟を持ち、自覚した願望を外側に向かって言葉や態度を使ってしっかり表現していく。そして、それを叶えていく。
自分の望みを叶えていくあなたの姿を見て周りの人たちも勇気づけられ、あなたに続いていこうとするでしょう。
あなた自身のためにも、周りの人たちのためにも、どんどんあなたの願望を持ち、そして、それを叶える覚悟を持ちましょう。あなたの願望を次々と叶えてしまいましょう。
今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
いつもあなたを応援しています。